学校の単語テスト、実は「意味ない」って本当!?
- 高石 司(ライブラ代表)
- 2021年12月18日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年6月5日

こんにちは。
当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動に役立つ情報を発信しております。
本日のテーマ
学校の「英単語テスト」の意義について
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◆ どうして忘れてしまうのか
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記事作成者

大学受験専門の個別指導塾
ライブラ京橋校担当|高石 司
関西大学(社会学部メディア専攻)卒
関西有数の大手進学塾にて新卒1年目より新規開校校舎長を担当し、(当時)全54校中1位の校舎成長率を達成。その後エリアマネージャーを経て2019年に独立、ライブラ京橋校を設立。
塾外での正しい勉強習慣を定着させることで「楽して学力を上げる学習塾」として活動し、関関同立・産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出しています。
「現状意味ない」って人が大多数
突然ですが、皆さんがお通いの学校では毎週「英単語テスト」なるイベントが開催されていますでしょうか?
そうです。高校指定の英単語帳から毎週50個前後の範囲を指定されて、様々な解答形式にアレンジされて出題される"アレ"です。
あの行事、個人的には「高校の英語指導カリキュラムの中でも1、2を争うほどの無駄イベント」だと思っています。
だって、ほとんどの生徒がテストの翌日にはほぼ全ての英単語をキレイさっぱり忘れているんですから。
ちなみに高校当時の筆者自身もそうでした。
実際には、単語テストが終わったその日のうちにほとんど忘れていて、結局受験勉強が本格化するころから再度覚え直す羽目になりました。
さらに言えば、これまで受験指導してきた数百〜千人近い高校生のほとんども、かつての僕と同じ状況だったわけです。ちょっと再現性高すぎません??
こういった現状を鑑みて、個人的には「英単語テストの実施には学習上の意義がある」とは到底思えないと結論づけています。
どうして忘れてしまうのか?
「そんなこと言っても、たとえば小学校で習った四則計算や漢字は今でも覚えてるし、やっぱり英単語テストも長い目で見れば意味があるんじゃないか?」
上記のようなお考えを持った方もおられるかと思いますが、上記の内容と英単語には「ある決定的な違い」があります。
それは日常生活において「利用・体験する頻度」です。
人間の脳の構造上、日々の生命活動に不要とされる情報記憶は「無駄なもの」としてどんどん忘れられるようになっています。
重要なのは「忘れるのが普通」で「むしろ覚えてるものが特別」である点です。
私たちの生命や健康に直結する類の「味やにおいなどの五感情報」などと違って、英単語なんて多少忘れてしまっても死にはしませんから、本来"真っ先に消される運命"にあります。
私たちは自身の脳の情報処理を直接制御できませんから、ここはうまく「脳をダマす」しかありません。
さて、脳が不要と判断する選定基準はいくつかありますが、ここで重要なポイントは「何度も使うかどうか」ということです。
つまり「何度も思い出して、毎日使い倒して、これは生きていくのに必要な情報だよ〜!と刷り込む」必要があるということです。
先ほど例示した「小学校での学習内容」は、特に意識しなくても毎日の生活の中で自然と思い出される場面がたくさんあります。
ですからわざわざ「脳をダマす」までもなく、自然と「必要な情報」として脳に処理されて使いこなせるようになるのです。
忘れるべくして忘れている!
しかし、学校の英単語テストは違います。
特定の範囲のテストを実施したら、すぐに次の範囲へと移ってしまいます。
それに新たに覚えた英単語を駆使して例文を書くこともしませんし、英語の教科書の本文とリンクしているわけでもないので覚えた単語を使用する機会はごく限られます。
こうなると当然、脳からすれば「不要な情報の筆頭格」となるわけです。
こうして、ほとんどの高校生にとって「覚えた端からどんどん忘れていくのが普通」という、誰も幸せにならないサイクルが出来上がります。
対策・まとめ
結論から言えば、対策は「どうしようもありません」。
「ここまで読ませといてそれはないよー!!」と嘆く方もいるかと思いますが、こればかりは仕方ありません。
上述のとおり、学校のテストのサイクルがどう考えても「そもそも皆さんが忘れることを前提としたシステム」で作られているんです。
「自分でやる」しかない
とはいえ、どうしても毎週の英単語テストの勉強にかけたコストを無駄にしたくないのであれば「自分で英単語テストを作って解き続ける」のがオススメです。
何度も何度も思い出し続けさえすれば、脳がそのうち「これは大事な情報だ」と勘違いして(実際大事なのですが)、英文読解をはじめとした様々な勉強シーンで必ず役立ちます。
思い出すツールは、昔ながらの「英単語カード」を作って何度も繰り返すのもいいですし、自宅のパソコンにエクセルが入っていれば「オリジナルの英単語テスト作成データ」を作るのも面白いですね。
それに、こういうのは学校のテストのような「誰かから強制される勉強」ではないからこそ、俄然モチベーションが上がるというものです。
皆さんの日々の勉強の積み重ねが、将来の進路決定により良い影響を及ぼすきっかけにつながることを願っています。
ちなみに当塾では、皆さんが利用している英単語帳をもとにした再現テストを「毎週実施」していますので、自力での習慣化が難しそうだと悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
▶︎ 第一志望に現役合格したいが、何からすればいいか分からない
▶︎ 大学に進みたいと思ってはいるが、なかなか目標が定まらない
▶︎ 部活やアルバイトで忙しいので、なるべく勉強効率を高めたい
上記のような悩みをお持ちの方は、お気軽に当塾ライブラまでお声掛けください。当ブログの中の人が、皆さんの日々の勉強の最適化をお手伝いします。
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