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シス単or速単|あなたにオススメの英単語帳を解説|大学受験・関関同立

更新日:4月22日



こんにちは。


当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動に役立つ情報を案内しております。




本日のテーマ


【システム英単語・速読英単語帳】

自分に合った英単語帳の選び方を紹介



INDEX




記事作成者



大学受験専門の個別指導塾

ライブラ京橋校担当|高石 司

関西大学(社会学部メディア専攻)卒


関西大手進学塾にて(なぜか)新卒一年目より新規開校校舎長を担当。運と上司に恵まれて、全54校舎(当時)でトップの校舎成長率を達成。エリア統括職を経て2018年に退職、翌年ライブラ京橋校を設立。

塾外での正しい勉強習慣を定着させる「精神的にラクに感じる学力の伸ばし方」に注力し、近畿圏の国公立大、関関同立や産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出。






 

前書き



「結局、大学受験の英単語帳は何がベストなの??」



ネット上の"おすすめ記事"はもちろんのこと、高校の先輩(卒業生や部活OBなど)に話を聞いてみても、その答えはなかなか一意に定まりません。



「この単語帳は試験によくでるヤツが多いぞ!」


「英単語だけ覚えても、読解では意味ないで!」


「〇〇大学入試の英単語帳は××しか勝たん!」




...などなど、実に様々です。



もちろんどれも実体験でしょうから、"嘘レビュー"とは言いません。



しかし、それら全てがあなたにとって有益な情報かと言えば、評価における主観性があまりにも強すぎる印象を受けるのもまた事実です。



そこで、本記事では「大学受験勉強において、皆さんが結局どのタイプの英単語帳を活用するのがよいか」について解説していきます。


(速単の改訂が少々古いのはご愛嬌)



なお当記事の題名に便宜上「シス単(=システム英単語)」と記載しましたが、英単語ターゲットシリーズ等を含む"ザ・英単語帳のレイアウト"の教材全般を指します



「英単語・アクセント・和訳(出やすい順)・例文フレーズ」が、見開きページにたくさん掲載されているのが特徴です。



「速単(=速読英単語帳)」についても同様で、200語前後の単語数で構成された英文読解を通じて語彙力強化を図るツールだとご認識ください。



また、前提として受験する大学の入試問題レベルと、使用する英単語帳が想定するレベルが概ね一致していることとします。



たとえば関関同立の入試対策として「英単語ターゲット1200」を完璧に覚えて入試に臨んだとしても、余裕で語彙数が不足します同シリーズを使って関関同立の合格を目指すのでしたら必ず「〜1900」を選んでください



初めに断っておくと、上記のような「各教材の想定レベルと受験校の入試難度」との間に乖離がなければどちらのタイプの英単語帳を選んでも全く問題ありません



ただし、英単語学習を毎日継続するにあたって、一人ひとりの性格や学習スタイルによって"向き・不向きはある"と考えます。



本記事を参考に、あなたにとって「受験勉強の相棒となる1冊」を探してください。



 

あなたに合った単語帳の選び方



結論から言えば、「よくあるロールプレイングゲームなどの"レベル上げ作業"を楽しめるかどうか」でおおかた判別できると考えます。



最近のソーシャルゲームに親しんでいる人であれば、レベル上げを”周回プレイ"に言い換えると、ピンときやすいです。

(※どちらのゲームもやったことがない方は、何となく自分がどちらのタイプに当てはまりそうか想像しながらお読みください)



RPGゲームをやったことがある人ならすぐに共感していただけると思うんですが、レベル上げをしてる時間って、"画面上に見えている景色"がほとんど変わりません



同じステージで似たような敵を何度も繰り返し倒すことになり、その間はゲーム進行のメインとなるストーリーも一切進みませんよね。


普段ゲームをプレイしない人からすれば、退屈極まる作業のように見えることでしょう。



でもこれ、刺さる人にはめっちゃ刺さるんですよね。



ちなみに筆者も「レベル上げ」が大好きなタイプです。



自分の分身である操作キャラが着実に強くなっていくのが分かるので、レベル上げの途中で周回効率が劇的によくなったり、以前は苦戦していた敵が一撃で倒せるようになる爽快感は、一度ハマるとクセになります。



このような単純作業の先にある「俺、強くなったじゃん!」という成長感を愛せるタイプの人は、シス単やターゲットのタイプの英単語帳が合っていると思います。



昨日は思い出せなかった単語が、今は即座に思い出せるようになっている!というシンプルな成長の可視化が、あなたのモチベーションを底上げしてくれるでしょう。



一方で、「色々な景色を見ていないと飽きる、ストーリーが進まないとつまらない」と感じがちなタイプの人は、速単形式の英単語帳がオススメです。



様々な題材の英文に触れながら、一度出てきた英単語を別の文脈でも思い出せるかチェックするスタイルは、まさに「ストーリーやサブイベントを進めながらコツコツレベル上げをしている」ようなものです。



特に速読英単語シリーズで取り上げられている長文テーマはどれも入試頻出事項ばかりですので、長期的に見ても学習の無駄はほとんどありません。



ただし、たくさんストーリーを読み進めた後で「過去の内容をきちんと覚えているかどうか」のチェックも忘れずに行いましょう



最初にも述べたとおり、受験本番までに必要な単語量をきっちりインプットし、必要な時にアウトプットできるようになりさえすれば、学習ツールは何だって構いません。



重要なことは、そのツールを愛着を持って日々使いこんでいるかどうかです。



ほら、大好きな漫画やゲームの資料集や攻略サイトだと、しょうもない雑魚敵やモブキャラの設定や考察資料を眺めているだけでめちゃくちゃ面白いと感じた経験とかないですか?




 

単語帳を1冊マスターした後は...



ところで、英単語帳の選定に関してもう一つ大事なことをお伝えします。



「僕は普段シス単で英単語を覚えているから、速単の例文なんて全然読めなくてもいいかな〜」


「私は速単で勉強しているので、シス単やターゲット掲載の例文フレーズはほとんど和訳できないけど...大丈夫ですよね?」



上記のように話す受験生を、毎年ちらほら見かけます。



先ほども述べたとおり、普段はどちらのタイプの英単語帳で勉強していても構いません。



しかし、もし上記のような気持ちが頭をよぎったなら、それは間違いなく受験勉強における危険信号です。全くもって大丈夫ではありません



そもそも、みなさんは受験会場で「初見の英文をすらすら読めるようになる」ために、日々たくさんの英単語を必死こいて覚えているわけです。



冷静に考えれば、上記のような習得状況で肝心の入試問題に対応できるわけがありません



これは「手持ちの勉強ツールをとにかく終わらせる」ことが目的になってしまっている受験生にありがちな思考パターンです。



さらにこじらせると「こんなに勉強やってるのに伸びない!どうして?!」というネガティブ思考の泥沼コースに一直線ですので、心当たりのある方はくれぐれも放置しないように。



もし友人の中に自分と異なる英単語帳を常用している人がいたら、一度シャッフルして例文を眺めてみるのもオススメです(感染症対策は徹底してくださいね)。



自前の英単語帳だとスラスラ思い出せるからといって、過信してはいけません。



そこはまだ、これから始まる受験勉強(演習編)のスタートラインでしかないのです。




 

まとめ



以上が、あなたに合った英単語帳の選び方と、使用上の注意点に関する紹介でした。



記事内でも触れましたが、そもそも世の中にこれだけたくさんの英単語帳が存在しているわけですから、学習者の性格や状況、目的などに応じて使い分けるのがベストに決まっています



だからこそ、早い段階で「あなたの相棒」となる英単語帳を一冊決めて、まずはその子をきっちり身につけてから様々な実践問題に取り組んでください。



そもそもの話、英単語の習得が中途半端な状態で、英文法・長文問題等の実践演習に取り組んでも、本来の学習効果は得られません。

(※古文読解も同様です)



長文読解演習の主な目的とは、複雑な文構造を素早く判断する力や、正確な文脈判読スキルを養うことです。



英語長文の本文に出てくる基礎単語の多くが分からない状態で読解演習に臨んだところで、一題解き終えるのに膨大な時間がかかることになりますし、習得すべき情報量が多すぎて、ほぼ確実に消化不良になってしまいます。



それこそロールプレイングゲームで例えるなら、



「このステージの推奨レベルは50だけど、キミまだ30だよね?別にこのまま続けてもいいけど、効率めっちゃ悪いよ?一旦帰ってレベル上げしたら?」



と、目の前の敵から煽られるようなもんです。



多少ムカつきますが、ここはグッと我慢して、後日強くなってから再戦してコテンパンにぶっ飛ばしてやりましょう。



ちなみに「シス単掲載の英単語を効率よく習得するための具体的な方法」については、以下のYouTube動画をご参考ください。(当ブログの中の人の雰囲気が大体わかります)






この記事をお読みいただいた全ての受験生の勉強生活が、より素敵なものになることを心から願っています。



 



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こんなお悩みを抱えている方がいましたら、お気軽に当塾までご相談ください。



第一志望校の選定から一人別のオススメ学習法まで、皆さんの勉強の習慣が身につくお手伝いをさせていただきます。

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