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【受験勉強】誘惑に負けてしまう"真の原因"と対処法

更新日:2022年1月25日



こんにちは。


当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動に役立つ情報を案内しております。





記事作成者



大学受験専門の個別指導塾

ライブラ京橋校担当|高石 司

関西大学(社会学部メディア専攻)卒


関西有数の大手進学塾にて新卒1年目より新規開校校舎長を担当し、(当時)全54校中1位の校舎成長率を達成。エリアマネジメント職を経て2019年に独立し、ライブラ京橋校を設立。

塾外での正しい勉強習慣を定着させる「楽して学力を上げる学習指導」に注力し、関関同立・産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出。





 

本日のテーマ|誘惑に負けてしまう受験生の心理を解説&その対処法


 

【はじめに】



早速ですが、受験生のみなさん!


毎日どれくらい勉強して過ごしていますか?



普段であれば「部活で忙しくて...」という人も、今は社会情勢が"こんな"ですからね。



平日の練習時間は短縮されて、スケジュールされていた対外試合やイベントもずいぶん少なくなったのではないでしょうか。



個人差は多少あるでしょうが、放課後はかなりの時間を自由に使えるはずですよね!?




さて、いかがでしょう?


平日は6時間くらい? 週末は12時間くらいですか


え、ストイックすぎるって? 何を言ってるんですか!


休憩なんて5分で十分です! 睡眠時間は6時間でいけます!


スマホゲームなんて即行でアンインストール!勉強の妨げです!


入試本番まであと数ヶ月ですよ!1秒たりとも無駄にできません!



あなたの人生がかかっているんですから!!!






「うるせぇバーカ!人間そんなに単純じゃねーんだよ!ハゲ!!!」




って、言いたくなりませんか?



えっ、さすがにハゲは思ってない?大変失礼しました。




そうなんです。


そんな単純な話ではないのです。


今回は、そんなお話をしてまいります。



 

▶︎ 合理性や正論では、人は動かない



私たちって、普段「合理的に生きてる」と考えがちです。



でも実のところ、全っ然そんなことないんですよね



割とサボるし、寝坊もするし、割と嘘もつきます



常に合理的な思考と選択に基づいて行動していれば、これらは全て"愚かな行い"として、選択肢にすら出てこないはずです。



しかし、少し思い出してみてください。




「その時は、それが"合理的"だと思ってやった」のではありませんか?




別にサボっていたのではなく、少し休憩していただけ。


ダイエットを諦めたのではなく、ストレスを解消するため。


寝坊ではなく、別に今日行かなくても何とかなるから起きなかった。


相手を困らせたり悲しませたくなかったから、仕方なく嘘をついた。




いかがでしょう? 心当たりのある人が多いはずです。



自分の選択が常に合理的であるように、私たちはつい認識してしまいがちなのです。




でもまぁ、あとで大体後悔するんですけどね。



 

▶︎ ざっくり事象解説|楽しい楽しい心理学講座



ちなみに、これらの心理作用には2つの要因が絡んでいると考えられます。



一つは、認知的不協和です。



以前、当ブログで紹介したことがありますね。



「現実の自分の有り様」と「本来望ましいとされる状態」が分離していると、人は強いストレスを感じます。



これがいわゆる「認知的不協和状態」です。



この不協和状態を解消するために、「現実の自分」を変えるように努力すれば健全です。



しかし多くの場合、圧倒的に楽ができる「望ましいとされる状態の"認知"を変える」方が好まれるのですね。



たとえば、どうしてもタバコがやめられない人の理論は、「別にタバコを吸っても体を壊すとは限らないし、万が一病気になっても大したことにはならないだろうから放っておいてくれ!」となるわけです。




もう一つは、射幸心の認知バイアスです。



みなさんの中に、スマホゲーム等で"ガチャ"を経験したことがある人はいませんか?



または、宝くじを買ったことがある人でも構いません。



どちらも当たりハズレが判明するまで、かなりワクワクしますよね。



これらの商品を購入する際に、実際の当選確率よりも自分がアタリを引く確率が高くなるような錯覚を「射幸心の認知バイアス」と言います。



多くの人の心理に、未確定の事象(将来)に対して、基本的に「良くなるだろう」というバイアス(偏り)が生じているのです。



ですから、たとえば今サボっても「最終的には何とかなるだろう」という楽観的な心理作用が勝ってしまうことが非常に多いのです。



この辺りの話題に関心がある高校生は、ぜひ大学で心理学関連の授業を履修してみてください。個人的には「社会心理学」の分野が超おもしろかったです



 

▶︎ あなたの理性を復活させる対処法・2選




さて、ここまで人間の判断は不合理であり、その作用は極めて強烈であるという話をしました。



しかし、目の前の問題は何も解決していません。



一体どうすれば、私たちは「不合理」から脱却できるのでしょう?



さて、ここからは割と簡単にできる2つのアプローチを紹介します。




1. 毎日記録する



少々話は逸れますが、「ダイエットで最優先にすべきこと」ってご存知ですか?



それは「毎日決まった時間に、体重計に乗る」ことです。



それだけ? はい、それだけです。



なかには体重計に乗るだけである程度痩せる人もいるのだとか。



体重計に乗ることで、自分の体重の変動が可視化され、そこで当人はその日の行いを必然的に振り返ることになります。




昼食は我慢できたけど、そのぶん間食に手が伸びちゃったなぁ...とか。


昼食をとる時間がなかったから、夕食を食べ過ぎちゃったなぁ...とか。


今日は結構減ってる!夕方の時間、頑張って歩いたからかなぁ...とか。




振り返ることではじめて、翌日以降の行動選択に"具体的な改善の指針"が立てられるようになります。



また、記録を続けることで中〜長期的な体重の変化も確認できます。



変化の認知はモチベーションの維持・向上に繋がりますので、ダイエットを継続する原動力となるのです。



ここまでダイエットを例にあげましたが、受験勉強でも全く同じことが言えます




みなさんは、毎日の勉強内容をきちんと記録していますか?




自習を記録する専用のノートを1冊作るのもいいですが、せっかく令和の時代を生きているのですから、もっと便利なものを使いましょう



Studyplus というアプリをご存知でしょうか?



スタディサプリではありませんよ? "スタディプラス" です!



いわば、オンラインの自主学習支援ツールです。



機能は色々ありますが、ざっと並べただけでもこんな感じです。


・ バーコードがついている教材なら、どんなテキストでも登録可能!
・ 事前に学習計画を立てて、カリキュラムが作成できる!
・ 勉強中はストップウォッチ機能を使って、何を、どれだけやったのか記録できる!
・もちろん"あとで入力する方式"にも対応!
・ 自分の志望校を入力することで、同アプリの利用者の勉強時間や内容も分かる!
・ 画像のアップロードも可能で、自分のノートをパシャりと撮って塾の先生に遠隔でヘルプを出すこともできる!(※塾が対応している場合)

おいおい...便利過ぎるじゃねーか...



ちなみにスマホが手元にあるだけで集中が削がれるタイプの人は、1日の最後にまとめて記録することをオススメします。



「不合理な選択」から脱却する心強い味方を活用して、スマートな勉強習慣を身につけましょう!




2. 人を巻き込んで習慣化する



またまたダイエットの話に戻ります。



ダイエットって「一人で実行するよりも複数人で取り組んだ方がずっと成功しやすい」って、聞いたことはありませんか?



たとえば、ダイエットするために会員制フィットネスジムに通うとします。毎月定額制で、24時間好きなタイミングで利用することができるヤツですね。



そのジムには、少し月謝は高くなりますが、専属トレーナーをつけて週2回エクササイズをサポートしてくれるオプションサービスがあるとします。



実際、ほとんどの人は専属トレーナーをつけずにジムに通っていると思うのですが、短期間でのダイエット効果が高く、最終的なダイエット成功率も高いのは言うまでもなくオプション付きの後者です



感覚的にもわかると思いますが、やはり大きいのは「習慣化の強さ」です



「せっかく月謝を支払っているのだから、通わなきゃ損だ!」という理屈だけなら、トレーナーの有無は関係ないはずです。




今週もトレーナーさんが私のために待ってくれている。


筋トレは超キツいけど、メニュー終わったらめっちゃ褒めてくれる。


トレーニング器具の設定負荷が少しずつ上がって、成長が分かる。




他人を巻き込むことで習慣化に一定の強制力が加わり、短期間での劇的なダイエット効果を生むのです。



自分ひとりだと、どうしても「今日は行かなくてもいいか...」となりますからね。



そして、これもやはり受験勉強におきかえることができます




みなさんは、日々「自分の成長」を感じていますか?



以前は解けなかった問題が解けるようになった瞬間が、体感できていますか?



「成長感」がなければ、勉強のモチベーションの維持は困難です。



そして、この「勉強における成長」はなかなか面白くて、自分自身よりも"周りで見ている人"の方がずっと気付きやすいのです。



具体的には、みなさんが現在通っている塾の担当の先生とかですね。



ですから、世の中の塾の先生は「褒めの天才」でなければなりません。



生徒の変化にビビッと気づき、ほんの少しの成長をモチベーションにつなげることこそが使命なのです。



え、「今の塾の先生はそんなこと言ってくれない」?マジで?



そうですか...



ところでライブラには他塾活用・サポートコースというものがありましてみなさんの現在の学習習慣を最適化するためのお手伝いをさせていただいているのですが、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?もちろんライブラではスタディプラスを利用して日々の学習状況をチェックするサポートも豊富に揃って...(超早口(以下略



 

【まとめ】



以上が、「誘惑に負けがちな受験生の心理分析と人間の不合理さ」についてのお話でした。



最後に、この記事を書いたきっかけを少しだけ語ります。



最近、巷やSNS等で「正論で負かす」のが流行っているような気がします。しません?



もちろん、「正論」というくらいですから、これを武器として戦えば大体勝てます。




でも実際は、今回のブログ内容をご覧のとおり。



私たちの普段の行動は、正論や合理性からはすっかりかけ離れています。



圧倒的に"その場の感情"の方が優位なのです。



しかも当人は、その選択をする時には「合理的」だと信じています。



まぁ、ほとんどの人は後悔するんですけどね。



受験生の中には、「もう受験生なのに何で一生懸命勉強できないんだろう...」と焦りや苛立ちを覚える子も少なくないと思います。



そんな生徒たちに対して、周囲の目はきっといい印象を持たないでしょう。



「受験生やろ?勉強して当たり前ちゃうん?」

「あんた、最近サボってるけどえらい余裕やなぁ」

「模試でE判定?そんなの自業自得やん」



もちろん、それは客観的に見て事実ですから、反論の余地はないかもしれません。



でも、それもまた切り離すことのできない"あなたの一面"なんです。



弱い部分も自分の一部として受け入れて、少しずつ前に進んでいってほしい。



もちろん、入試は刻一刻と迫っていますから、"ゆっくり"はしていられません。



ですが、人が変わるためには"やる気や決意"だけでは不十分です。



自分の感情を信じてはいけません。



この記事をここまで読んでくれたみなさんなら、きっといまは燃えたぎっているハートも、半日も経てばすぐに忘れてしまうでしょう。



必要なことは、"習慣"を作ることであり、そのために"環境"を変えることです。



人間の大部分は、毎日の習慣によって形成されますが、習慣化に到るまでにほとんどの行為はフェードアウトしてしまいます。



勉強を習慣化するためには、やはり"環境"を変えるしかないのです。



どうやって変えるのか? それは、一人ひとりが置かれている状況によって様々です。



ライブラには、みなさんの勉強習慣化をサポートすることで、時間あたりの学習効率を引き上げるためのプランがあります。



何度も繰り返しますが、人間は不合理な生き物です。



周囲の正論に疲れたよ...という人は、息抜きにライブラに来てみてもいいかもしれません。



もちろん、勉強するのに変わりはないんですけどね(笑)



でも、ここでの勉強から見える景色は、きっとこれまでのものとは随分変わったものになる、それはお約束しておきます。





本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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