【授業再開!!】これから高3生が気をつけるべき3つのこと
- 高石 司(ライブラ代表)

- 2020年5月29日
- 読了時間: 8分
更新日:2022年1月24日

本記事は2020年5月に作成されており、各アドバイスは2020年当時の社会情勢を前提とするものです。
しかし、大学入試に対する基本的な考え方や行動選択については、緊急事態宣言等の有無にかかわらず活用できる内容を多分に含みます。こんにちは。
当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動に役立つ情報を案内しております。
本日のテーマ
ようやく休校期間明け!!
→これから受験に向けて準備すべきポイントを紹介
記事作成者

大学受験専門の個別指導塾
ライブラ京橋校担当|高石 司
関西大学(社会学部メディア専攻)卒
関西有数の大手進学塾にて新卒1年目より新規開校校舎長を担当し、(当時)全54校中1位の校舎成長率を達成。エリアマネジメント職を経て2019年に独立し、ライブラ京橋校を設立。
塾外での正しい勉強習慣を定着させる「楽して学力を上げる学習指導」に注力し、関関同立・産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出。
長かった休校期間が、ようやく終わりを迎えそうですね。
今後、6月に入ってから段階的な移行期間を設けつつ、同月15日から通常の時間割に完全移行する流れとなっているようです。
(※2020年5月29日現在)
ところで!
先日、大学受験の日程を遅らせるか6月中に検討すると文部科学大臣による発表がありました。
これは言い換えれば、
指定校推薦およびAO・公募推薦入試、そして一般入試等の形態が今後どうなるのか現時点ではわからない
ということです。
わからない以上、当事者である私たちは"最悪の事態"に備えておく必要があります。
最悪の事態とはすなわち全ての入試スケジュールが例年通り行われる場合です。
(追記:多少の仕様変更はあったものの、ほぼ予定どおり行われましたね...)
もちろん、皆さんのなかには今回の休校期間中に完璧な自習プランをきっちり遂行して、なんだったら普段の学校がある時よりも学習ペースが高まったという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ほとんどの高3生が「そんなことはない」はずです!!(失礼)
そして「そんなことない」多くの生徒たちが、何の準備もなしに6月の授業再開を迎えると、少々"マズいこと"が"ほぼ確実に"起こってしまいます。
そこで今回の記事では、6月以降、皆さんが高校生活をスムーズに送るために気をつけるべき点を3つ紹介いたします。
往々にして厄介なトラブルというのは、「起こるべくして起こる」ものです。
今回の記事の内容に限らず、身の回りの様々なケースについて将来発生しうるトラブルを想定し、未然に回避する力を身につけていきたいですね。
どうぞ、最後までお付き合いください。
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【1】かならず"予習"して授業に臨もう
まずはじめに、一つ予言をします。
6月以降の各教科の授業は「以下の2択」のどちらかになるでしょう。
① 授業スピードが例年よりも異常に速くなる
② 入試本番までに全単元の授業が終わらない
どちらに転んでもヤバいことは、"火を見るより明らか"ですね。
~~~~~~余談~~~~~~
ちなみに...
③ 授業ペースは変わらずに、全単元の解説演習が修了する
という選択肢があればいいのですが...恐らく該当するのは上位の中高一貫校だけです。
(※彼らは高2の冬ごろにはほぼ全ての大学入試範囲を終えています)
~~~~~~~~~~~~~~~
話を戻します。
ちょっと想像すればわかると思いますが...
夏休みの日数を多少減らしたところで、1ヶ月半近い授業の遅れを全て巻き返せるわけがありません!!
今回の休校措置は、授業ペースに多大な影響を及ぼすことになるでしょう。
もちろん学校の先生方もプライドがあるでしょうから、なるべく「②」を回避しようとするはずです。
すると必然的に授業スピードは早まり、授業内での新単元の導入解説に充てる時間はグッと短縮されることになります。
その結果、授業についていけない生徒が爆発的に増加する見込みが立つわけです。
~~~~~~余談2~~~~~~
ちなみに過去数年間の公立高校の授業ペースを見たところ、数Ⅲや物理、化学、また世界史や日本史といった科目に関して、全ての授業単元が終了するのは大体11月〜12月の中ごろです。
つまり、もともと入試ギリギリのタイミングで終わっていた科目が、今年はさらに切羽詰まった状況に陥る見込みが高いということ。
そういう意味では、普段から「学校の授業ペースに沿って」単元を学習するのはあまり得策ではありません。現在高1・高2の方は覚えておくといいですね。
~~~~~~~~~~~~~~~
そんなわけで皆さんには、加速と混沌を極める(であろう)学校の授業で文字どおり「おいて行かれないために」予習を行う習慣を徹底してほしいと思います。
学校授業の予習方法については、以前具体的な方法をYouTubeにて紹介しておりますので、参考にどうぞ。
【追記】学校の予習方法の記事も書いています。
上記の動画が視聴できない方はこちらもオススメです。
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【2】暫定でいいので志望校を決めよう
はじめに、一部の人はショックを受けるかもしれない事実の確認から入ります。
指定校推薦枠の獲得を狙っているならまだしも...
高校の定期テストで安定した点数が取れていたからといって、将来あなたが第一志望校に合格するという保証は全くありません!!
極端な言い方をすれば、高校3年生の定期テストは「卒業に支障さえなければ」学習の優先度はそれほど高くないのです。
また、それは同時にあなた自身にとっての「受験勉強のゴール」をきちんと設定する必要がある、ということでもあります。
僕は受験勉強のゴールの指針として「第一志望校の過去問で合格最低点を確保する」ことを推奨しています。
(他の記事でも何度か言及していますので、気になる方はぜひご一読ください)
逆に言えば、そこから逆算することでしか、皆さんが「今」取り組むべき具体的な学習課題を明示することはできません。
たとえば「京都大学」を第一志望校とする生徒と、「関西大学」を目指す生徒では、最終的に解けるようになるべき問題のレベルが全く異なることは容易に想像できます。
第一志望をはっきりさせるということは、日々の学習プランの構築に必須です。
たとえば、以下のように日々の勉強効率にも大きな差が出ることも考えられます。
A君「とりあえず必要そうだし、英単語はいけるとこまで覚えよう。」
B君「志望校過去問を踏まえると、3章まではきっちり覚えなきゃ。」
果たしてどちらの生徒の方が「最後まで志望校を下げることなく」「入試本番までに」それぞれの英単語の必要数をクリアしたかは、皆さんの想像するところに収まるでしょう。
いつまでに、どのテキストを、どの程度やり込むのか。
志望校を立てることで、ようやく「目下取り組むべき課題」が顕在化します。
慌ただしく過ぎていく(であろう)学校の授業にダラダラと流されてしまわないよう、自分の勉強の軸を正しく持って、充実した受験ライフを謳歌しましょう。
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【3】多すぎる学校課題は"取捨選択"せよ
これまた一つ、6月以降の各教科の授業について予言してみましょう。
提出の要不要を問わず、「自宅学習課題=宿題」がめっちゃ出される!
...です。
これはちょっと考えてみれば当然の流れで、授業ペースを加速させるということは、これまで確保されていた「授業中の演習時間」をカットするということにつながります。
新しい単元の導入をサラッと済ませて、教科書の例題を注釈し、基本問題を2〜3つこなせば、たちまち次の単元に進むことでしょう。
しかし手元の教科書や傍用問題集には、授業中にスルーされた問題が山のようにあるわけですから、結果的にそれらが宿題としてキラーパスされるわけです。
そして、場合によってはこれらが【複数の授業科目】から課されます。
想像しただけでもヤバいですね...
そこで、ズバリ提言します。
「毎日1時間以上かけないと終わらないような量の学校課題」は、思い切って"取捨選択"してください
もちろん課題の中には今の自分の学習目的にちょうどマッチした課題もあるでしょうから、それらまで捨てる必要はありません。
しかしなかには、たとえば数学の傍用問題集で解説冊子の内容がペラペラで、全て解き終えてもそれほど学力に反映されない作りになっているようなモノもたくさんあるのです(数学に限らずですが)。
「ここの式変形、なんでこうなってんのよ?!」
「ここの選択肢、②じゃなくて③はダメなの?」
「解説内容がきちんと解説してくれないんですけど...(泣)」
などと困ったことはありませんか?まさにそれです。
解説を読んでもきちんと理解できないワークなんて、受験生にとってはティッシュ以下の価値しかありません。
誤解を恐れずに言えば、今年度の高3生の皆さんには"やらない勇気"を持ってほしい。
学校課題をやらないということは、「自分の選択結果に対して全面的に責任を負う」ということです。
「とりあえず学校の課題はやってきたんだし、もしそれで最悪受験がうまく行かなくても仕方ないよね...??」
そんな心のブレーキをぶっ壊してほしいのです。
新学期の授業が長期に渡って完全ストップするという「歴史的事件があった年」だからこそ、皆さんには自分の選択を全力で大切にしてほしいと思います。
そのためにも、新学期の授業が再開された暁には、アクセルベタ踏みで、なるべく自分のことだけを考えて有意義な高校生活を送ってほしい。
そんなふうに思います。
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【まとめ】
以上、学校の授業が再開されるにあたって心がけるべき3点の紹介でした。
受験生には酷な一年となりますが、皆さんは決して一人ではありません。
周囲には学校の先生や家の人、ネットの画面の向こうには僕(高石)もいます。
何か困ったことがあれば、気軽に何でも質問してみましょう。
大人になると、仕事の質問一つするにも気を遣いますが、皆さんは違います。
どんどん周囲の大人を頼っていいのです。
そして将来、下の世代から"頼られる存在"になって、社会の中で恩返ししてほしいと思います!
皆さんの受験ライフが充実したものになるよう、心から祈っています。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
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