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近大英語の勉強法|公募推薦・一般入試対策

  • 執筆者の写真: 高石 司(ライブラ代表)
    高石 司(ライブラ代表)
  • 2021年10月2日
  • 読了時間: 9分

更新日:2022年11月12日


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こんにちは。


当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動をサポートする様々な情報を発信しております。




本日のテーマ|近畿大学(英語)の入試問題で合格点を取るための学習プラン

(※ 今回は医学部以外の学部が対象)



◆ INDEX

                                           

                     

                     

 オススメの教材と使用方法       

                     

                     

   まとめ                

                     

                     




記事作成者



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大学受験専門の個別指導塾

ライブラ京橋校担当|高石 司

趣味:吹奏楽鑑賞&演奏・動画編集


関西有数の大手進学塾にて新卒1年目より新規開校校舎長を担当し、(当時)全54校中1位の校舎成長率を達成。エリアマネジメント職を経て2019年に独立し、ライブラ京橋校を設立。

塾外での正しい勉強習慣を定着させる「楽して学力を上げる学習指導」に注力し、関関同立・産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出。



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| ① 入試問題の特徴および攻略法



早速ですが、近代英語の核心の部分について触れておきます。



ざっくり言えば、近大英語の設問レベルは以下の3種類に分けられます



① 6割|絶対に外せない基礎問題

② 3割|合否を分ける標準レベルの問題

③ 1割|上位層のみが自力で得点できる難問


(※年度や日程によって出題割合に多少ブレがあります)




ちなみに近畿大学の合格最低点は、学部によって多少の差はあるものの、英語単科で見ると大体7割〜8割が合格ボーダーゾーンです。



つまり皆さんが近大を第一志望で目指そうが、あるいは滑り止めの併願校として活用しようが①と②のレベルの設問を安定して解けるようになることが、毎日の受験勉強の具体的な着地目標である点を頭に入れておきましょう。




時間配分にご注意を!



ご存知の方も多いかと思いますが、近大の英語はかなり問題数が多いです。



具体的には「60分のうちに大問7つ・全45問(前後)」を解き切る必要があります。



特に【大問Ⅶ: 長文読解】は各問の配点も高いことから時間配分のミスは致命的です。



時間配分と各大問の回答ペースを叩き込むのはいうまでもなく、自身が合格最低点のボーダーを超えられるかどうか見極めるための十分な過去問演習を行いましょう。



幸いなことに、近大の英語は学部や公募推薦・一般入試などの違いによって出題傾向や難易度がほとんど変化しないので、複数回分の過去問の確保は比較的容易です。




過去問演習に関する"よくある間違い"



あと、これは皆さん勘違いしがちなのですが、志望校過去問は「何年分やるべきか」ではなく「合格最低点のボーダーを超えられるようになるまでやる」ことが重要です



10回分、あるいは20回分解こうが、その時点で合格ボーダーの基準点を超えられていなければ即ち、まだ足りていないということになります



何回分か解いてみて合格最低点のボーダーに届きそうにない場合は、そもそも基礎学力の水準が近大の入試問題を解くレベルに達していない可能性が高いので、赤本は一旦脇に置いて英単語帳と文法ワークの復習を徹底しましょう。



「入試まであと1ヶ月しかない」?

「周りのみんなは赤本ばかりやってるから心配」??



一切関係ありません。



皆さんの得点を上げられるのは赤本ではなく、圧倒的に不足している基礎知識を丁寧に補える「普段使いのワーク」です



実のところ、過去問演習を繰り返すことである程度点数が伸びてくるのですが、ここで伸びている力の正体は皆さんがすでに身につけた知識を得点に変換するスキルなのです。



言い換えれば、十分な基礎知識が備わっていないまま赤本ばかり解いているとはじめのうちは多少点数が上がるもののすぐに"頭打ち"になってしまい、そのあとは解けども解けども一向に点数が伸びなくなります。



「急がば回れ」の精神で、基礎基本がなってない自分自身を叱咤激励しながら、以下の教材内容を一刻も早く、粛々と、全力で身につけましょう




| ② オススメの教材と使用方法



| 英単語帳


▶︎ システム英単語|5訂版(駿台文庫)

 → 第2章まで完璧に覚えきる・第3章と第5章(多義語)は7〜8割程度でOK


▶︎ 英単語ターゲット1900|6訂版(旺文社)

 → Part2まで完璧に覚えきる・Part3は6〜7割程度でOK



基本的にどの教材シリーズでも構いませんが、いわゆるシリーズものの「入門レベル」だと教材スペック不足となりますのでご注意ください。具体的には"システム英単語ベーシック、英単語ターゲット1200"など。



使用方法、もとい注意点ですが、とにかく覚える際にスペルと和訳が同時に視界に入らないように工夫することです。



人間の脳は非常に都合が良くて、本当は自力だと思い出せない単語でも、視界の端にチラッと映るだけでさも自力で思い出せたかのような錯覚を生みます。



筋トレと同じで、本来の正しいフォームで体を動かさないと無駄にカラダが疲れるばかりで、理想的な筋力はつきませんしダイエット効果も期待できません。



せっかく頑張って日々単語を覚えるのですから、時間や労力を無駄にしないよう意識しましょう。



また、英単語暗記を何周も繰り返していると、自分が毎回同じ単語を思い出せないでいることに気づくはずです



該当する単語をルーズリーフや単語カード等に書き出して、ピンポイントで効率よく覚えられるように工夫してくださいね。




| 文法参考書・問題集


▶︎ スクランブル英文法・語法|4th Edition(旺文社)

 → 文法9.5割・語法8割・イディオム8割を最低目標として覚える


▶︎ 英文法 レベル別問題集3・4|改訂版(東進ブックス)

 → 最低2周・2周目で9割以上


▶︎ 英文法ファイナル問題集|標準編(桐原書店)

 → 第1回〜第9回まで最低2周・1周目7割,2周目9割以上



「スクランブル英文法〜」の枠は、類似の網羅系参考書であれば特に何でもいいです。



筆者自身は高3当時ネクステージを愛用していましたし、他にもフォレストやヴィンテージ、POWERSTAGE、即ゼミシリーズなど、状況に合わせてご活用ください。



ただし、最低習得目標の内容はどの教材でも変わりません



誤解を恐れず言えば、近大の英語で合格ボーダーに届かない生徒のほとんどは英単語&英文法の基礎基本がシンプルに足りていないだけです。



スクランブル英文法で言えば、「各見開きページの左側にある演習問題」の正答の番号なんて、ワークを何周かしているうちにすっかり覚えて、即答できていて当然です。



ですから「見開き右側の解説ページを一切見ずに、どのような解説が書いてあったか、自分の言葉で説明できるようになっているか丁寧に検証する」のがポイントです。



はたから見れば単純作業のような勉強法に映りますが、実際は学習者の脳内がフル回転していますので、着実な学力のステップアップが見込めます。



なお、英文法ファイナル問題集(標準編)で安定して9割以上取れるようになるころには、近大における英語表現(文法、長文問題含めて)の大半は怖くありません。



たとえ入試本番で見たことのない英語表現が出てきたとしても他の受験生の大多数も知らないレベルの知識の可能性が高く、合否結果に及ぼす影響は軽微のため特に気にしなくてOKです。





| 長文読解


▶︎ 英語長文 レベル別問題集3・4|改訂版(東進ブックス)

 → 初見正答率8割目標・読了後は丁寧に構文把握すること


▶︎ 基礎英語長文問題精講|3訂版(旺文社)

 → Part2まで・初見正答率6割目標・読了後は丁寧に構文把握すること


▶︎ 速読英単語必修編|第7版(Z会)

 → 毎日3題ペース・単語のインプットよりも英文構造の把握がメイン



上記のワークを書き出してみたものの、正直なところ「マークセンス方式を含む」「旧センター試験水準または中堅私立or地方国公立大学」を対象とした教材であれば、特になんでも構いません。



ただ、これは英語長文に限ったことではないのですが、自主学習用のテキストを選定する上で、とても大事なポイントがあります。



「誤答および誤読した箇所に対して、解説冊子できちんと納得のいく説明が示されていること」です。



たとえば、本文内容の正誤選択問題で、自分は①と回答したけれども、模範解答は②でった状況を想定しましょう。よくある光景ですね。



当然、問題集の解説パートでは「②を選ぶべき理由」は記載されているのですが、それだけでは自習用教材としては"半人前"です。



・なぜ①の選択肢ではダメなのか?

・何を知っていれば、どこに気づいていれば②を選ぶことができたのか?



上記の観点が明らかになることで、ようやく入試問題で通用するスキルの習得につながります。



もちろん、教材の解説パートのみに頼らず、ご自身で調べたり先生に質問したりして、知識と納得感を積み重ねていくことが重要です。



言うまでもないことですが、皆さんが日々解いている英語長文問題(過去問を含む)は、本番の入試ではほぼ確実に出題されることはありません。



学校ワークの例題と似たような問題が課される定期テスト対策とは根本的に異なり、その場その場で正しかった選択肢を単純暗記することにほとんど価値はありません




| 教材紹介を振り返って(さいごに)



以上のことから、学習教材そのものの選定以上に皆さん各自の受験勉強における基本姿勢が何よりも重要であるということが伝わったかと思います。



特に英語長文読解や国語(現古漢いずれも)の学習は、「まず問題を解き終えて、丸つけ&自己採点も終えてからが、ようやく受験勉強のスタートだ!」と心がけてください。




| まとめ



いかがでしたか?



「なんや、知ってることばっかりやな!」と感じた方は、近大をはじめとした有名私大入試合格に必要な基本情報をすでに押さえられています。



今回紹介した勉強方法のうち、ご自身のスタイルに活用できそうな情報やポイントがあれば、うまく取り入れてみてください。



とはいえ、本記事で紹介した教材や活用方法は、あくまで標準化および定量化を目指した、誰にでも当てはまる教材選定・学習方法です。



実際には入試日程が近づくにつれて、皆さん一人ひとりにとっての最適な学習プランは、上記の標準ペースから乖離していきます。



現時点で近大B判定の受験生と、E判定の受験生に全く同じ勉強プランを推奨するのがナンセンスであるのは火を見るより明らかです。



「今の自分の勉強スタイルに正直不安がある......」



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そんなご要望にも、直近の模試成績表と学力推移状況等を参考に、現実的かつ具体的な学習プランを初回無料でアドバイス致します。




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本記事をお読みいただいた皆さんが理想の進路を掴めるよう、心から応援しています。



最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 
 
 
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